闘う魚、ぶつからない金魚
ハワイの竹内流備中伝正風館道場の wyane 室本師範がこの写真をシェアしていた。
ベタ・スプレンデンス (Siamese fighting fish)というスズキ目オスフロネムス科の淡水魚の一種らしい。
ファイティングフィッシュと言われる通り、オスは気が短く、自分のなわばりに入る他のオスを追いかけ体当たりしたり、咬みつくなどの攻撃をする一方、なわばりにメスがくるとオスはメスの周辺を行き来しながらダンスのような求愛を行うという。
この写真を見て、思い出したのが金魚鉢を叩いて金魚の動きを研究していたという合気道の塩田剛三先生。
塩田先生は、金魚鉢を叩いた時に、金魚同士がどうやって互いにぶつからないように転身するかを研究していたといわれています。合気道、合気柔術だけでなく、竹内流備中伝や他の武術でも同じ発想があります。相手の力とぶつからないという平法です。
今日の杖術の臥返という技の稽古においても、相手の力とぶつからないように、自分の身体を捌くという事を念頭に稽古していたところです。
杖術 臥返
また、坂本龍馬の書簡を評していた人が、龍馬の書は自由奔放でありながら、字と字がぶつからないように書かれているといっていたことも、ふと思い出した。
馬関海峡での海戦の様子を書いた手紙。相手とぶつかり合う戦闘は最小限に留めるという発想が底流していた。
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