竹内流備中伝 長寿者を目指す 4つの秘訣 2019.8.31
日本では、江戸時代ごろまでは、「人生50年」と言われていた。平均寿命は、縄文時代で約15歳、室町〜江戸時代で40歳弱、明治・大正時代でさえも40歳に達していなかった。ようやく昭和22年に52歳に達した。以後、平均寿命は年々伸びている。
先祖代々、種子島の藩医であったというDr.石原結實氏は著者「100歳まで介護がいらない人になる4つの習慣」の冒頭でそのように書いてる。
室町時代から江戸時代に生きた竹内流三代は、竹内久盛93歳、竹内久勝98歳、竹内久吉69歳と長寿である。
長寿を目指す、4つの習慣のうち竹内流三代に当てはまるものは何か?それを探りたい。
その前に、この夏、蝉の寿命は約1週間との俗説を覆す、素晴らしい岡山の高校生の研究発表(下記)が福のラジオ(福山雅治)で紹介されていた。
なんと約800匹の蝉をキャッチ&リリースして調べたという。
一夏で命を繋いでいく蝉も100歳で命を繋いでいく人、それぞれの役割がある。
さて閑話休題、本題に戻ろう。石原先生が提唱する 100まで生きる習慣は次の4つ。
① 100まで生きる 第1の習慣
運動を日常的にする。
② 100まで生きる 第2の習慣
野菜、果物、お茶など、抗酸化力の強い(老化を防ぐ)食物を腹八分目とる。
③ 100まで生きる 第3の習慣
アルコールを適度に飲む
④ 100まで生きる 第4の習慣
友人・知人を多くもち、つねに前向きな気持ちで、人生を肯定的に楽しく生きる。
①〜④の習慣をやや詳しくみると。
① 100まで生きる 第1の習慣
運動を日常的にする。について、
石原先生のキーワードは、
下半身の筋肉、ウォーキング、スクワット、腿上げ、万歳、膝曲げ腹筋。
竹内流三代の習慣は、小具足腰之廻、居合抜刀術、棒術、体術。座位から立位を繰り返すだけでも下半身の筋肉を使われ、上記の運動は全て含まれる。
② 100まで生きる 第2の習慣
野菜、果物、お茶など、抗酸化力の強い(老化を防ぐ)食物を腹八分とる。
について、石原先生のキーワードは、
根菜類(人参、ゴボウ、山芋、生姜)、ユリ科アリウム属(ニンニク、ネギ、タマネギ、ラッキョウ、ニラ)、海藻、大豆・大豆製品(豆腐、納豆、味噌、醤油)、漬物、ゴマ、魚・魚介類、お茶(緑茶・紅茶)。
食事の仕方としては、三食は多い。
【石原式基本食】朝食は黒糖紅茶、人参林檎生姜ジュース。昼食はソバ(うどん)・ネギ・七味唐辛子または、ニンニクパスタで、
夜食は何でも可。
塩は陽性食物の代表。
竹内流三代は、雑穀、野菜、根菜、豆類中心の粗食であったと思われる。「難行」という3週間の山籠りの修行時の食事では火が使えないのため生米、生野菜を食べます。「苦行」という修行時には1週間水だけで過ごすという断食もされていた。
③ 100まで生きる 第3の習慣
アルコールを適度に飲む
石原先生曰く、(老化を遅らせ、寿命を伸ばす)サーチュイン遺伝子を活性化するには、通常は約7週間のカロリー制限が必要になるが、抗酸化力の高いレスベラトロール(赤ワイン、ブドウ、ブルーベリー、クワの実、ピーナッツなどに含まれる)を取り続ければ、カロリー制限なしでも、サーチュイン遺伝子が活発化する。
赤ワインに限らず適酒は、血行を良くし、体を温めて免疫力を高める。ストレス発散、ガン抑制などの効果がある。もっとも飲み過ぎは、胃腸、肝臓、すい臓、心臓、循環系などの病気の引き金になるので要注意。
竹内流三代が酒を好んだかどうかは不詳、山葡萄やクワの実は食べていたかも知れない。余談だが私の知る限り、私を含む稽古仲間は、どちらかというと、酒好きだが、古歌には、酒色への戒めの歌がある。
仮初めにも 酒色に心 ゆるしなば
思ひよらざる 不悦ありけり
④ 100まで生きる 第4の習慣
友人・知人を多くもち、つねに前向きな気持ちで、人生を肯定的に楽しく生きる。
石原先生があげたキーワードは次の通り。仲間と大いに笑う。歌う。気楽に、楽天的に生きる。
竹内流三代は、美作国(現在の岡山県)周辺だけでなく、全国の武芸者と交流し、門弟門人も全国各地の各種各層にわたる。戦国武将としてではなく、武術家として前向きに生き残る道を選び、柔術や柔道の源流として名を残す事になりました。
以上の①運動、②食生活、③適酒、④楽天家により、五大病(高血圧、脳梗塞、心筋梗塞、糖尿病、ガン)を防ぐことができるという。
介護がいらないスーパー老人を目指して、人生を楽しみましょう。
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