May4.2019 中野・音羽稽古
午前の稽古は基本的な技の確認を中心に行った。また、見学者があり、小演武を交えて竹内流備中伝の紹介をした。
組討 引外
組討 金縛
小具足腰之廻 脇差落手
小具足腰之廻 敵之胸倉取
⓪始礼前自主練
作州居合:稲妻〜極之夲
①始礼
②準備体操、打拳の基本、同組体稽古
③組討:引外 突襟 交襟 裏襟 腕絞 金絞
座合: 万力落 腕絞 引違 足車
④小演武
・小具足腰之廻:表型 1〜11
・剣棒 真
・口斎手
⑤ 小具足腰之廻稽古
表形 1-5、同 1-10
同12-23(大乱 小乱 四手刀 矛縛
心持 17奏者捕 鐺返 通大事 刀落手
大殺無外 22敵之胸倉取 大小一籠)
⑥終礼
午後の音羽では、準備、打拳、受身に
続いて、口斉手を行う。その後、捕手前・中・奥を稽古。捕手の稽古では、捕手と破手との違いを意識して稽古。捕手の理合を頭で理解した上で、相手の技の起こりを捉える練習を繰り返し行う必要がある。
滕(チキリ)
チキリとは織機の縦糸と横糸をの意味であるが、相手の二拳目を交わす際に◯は体を交わし△の腕を直交させる。
踵返
きびすがえしだけでなく捕手の形は、△右足に◯右足を合わせるのがポイント
捩上(肘返)
相手の肘を△の左後ろに導くように、
◯は△と体を入れ替える。
捩返
△右側面と◯左側面を合わせるように左肩に担ぎ上げ投げる。△は体を返して受身する。
捕手と破手の違いは、竹内流備中伝の中でも肝になる話であるため、繰り返して行いたい。捕手の使い方は五件の捕手に由来する。
捕手腰之廻目録
(出典 私説美作略史)
同上の奧意書の一文に、
他流之捕手 雖数百流学、噫愚哉、
如繋犬廻柱、債安事意、於愚、五捕手者、異国樊張之可越術利、とある。
やや大袈裟に意訳すると、
(父親は)他流の捕手を数百流学んだが、柱に繋がれた犬がその周りを廻るようなものだった。五件の捕手を学び術利は異次元に達した。
形や型だけをどれだけ沢山学んでも、形をなぞらえるにすぎない。形を覚えた上で術利を研究する必要がある。
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