#竹内流備中伝 #日野道場稽古 #潜在能力を引き出す 2020.11.30
日野道場稽古では、道場の窓が全開放されており、館内は外気と同じ温度に冷えて来ているので、軽く走ってから準備体操、打拳基本、受身を行う。深呼吸した後、投技の基本を行う。日野道場では、この流れをルーティンにしたい。
腰投、当取、腕返
このアレックスさんと福島さんの小乱拾遺のセットもいい。通稽古を考えよう。
小休止後、マークさんの相伝捕手を稽古。
村松さんは先月から稽古を始めたばかりだが、妙義神社の演武に参加したいという。また山崎さんも参加することになった。
この二人で演武する事を想定し、形をな反り、口斎手の柄入、鍔競、左剣を抜粋で稽古し2人の演目にすることにした。
体術も山崎さんが演目を抜粋し、無双、脇返、横笛を行う事にした。
2人とも演武に参加したいという意気込みと覚悟はある。演武会場は石畳というのに投げ技がやりたいと言うのでソフトランディングできる技に調整。相手にどういう示唆を与えれば、相手が最大のポテンシャルを発揮できるようにするかは、常々考える。その際、折に触れ、次の話を思い出す。
昔、聴風館の稽古後の座学で、小野館長が刀の千本狩りの話しを良くしていた事がある。
むかしむかし、京都のある橋で通行人と立ち合い、相手から刀だけを奪う盗賊がいた。千本目の満願となる日に、橋の向こうから刀を差した少年が小包を抱えてやってきた。少年に「私と立ち合うか、刀を置いて行けば命は助ける」というと「主人の荷物を届ける御用を済ませば、この橋を渡って帰るからそれまで待ってください」という。盗賊は少年の帰りを待つ事とした。少年は主人の荷物を届け、届けた先の剣術師範に仔細を話したところ、ある秘策を授かり、盗賊の待つ橋に戻ってきた。盗賊は「刀を置いて行くか、立ち合うか?」と聞くと、少年はすらりと剣を抜き上段に構え目を閉じた。盗賊は相討ち覚悟の少年の闘気に気付き少年を見送ったという。
この話にはいろんな示唆が込められているが、武道や武術の智慧で解を見出し、人を活かすために、それぞれの立場の視点で、何をすべきかと言う事を考えさせられる話しでり、いろんなことに応用できる。
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